インフルエンザ(2025~2026年)|福岡周辺の状況
2025~2026シーズンのインフルエンザについて、福岡市および近隣地域の状況を中心にお伝えします。
とりわけ夏~初秋の「スポット流行」が確認されており、私はインバウンド(海外からの往来)の影響も一因となり得ると考えています。
最新動向(事実ベース)
- 2025-09-01〜09-07(第36週):福岡市の定点当たり報告数が1.20。前週0.48から上昇し、従前の流行入り目安1.0を超過。
- 2025-09-02以降:福岡市・北九州市で学級・学年閉鎖の公表が相次ぎ、局所的なクラスター様の増加を確認。
- 検出状況:県医師会の速報ではA型が主体(A 77名、B 1名)と報告。
受診の目安と検査・治療の考え方
- 受診の目安:高熱・強い倦怠感・咽頭痛/持病・妊娠・乳幼児・高齢者などハイリスクの方。
- 検査:症状発現からの時間・流行状況・同居家族の発症有無を踏まえて抗原検査等を実施。
- 治療:重症化リスク・発症時間・集団状況を考慮して抗インフルエンザ薬を選択します。
予防:今年は「前倒し」を
例年より早い立ち上がりを踏まえ、ワクチン接種は前倒しを推奨します。体調不良時は無理をせず休養し、屋内の換気・咳エチケット・共有物の分離を徹底してください。
参考:夏季のスポット流行の記録
国際交流行事を契機に発生した真夏の小流行の記録です。背景理解にご活用ください。
▶ 真夏に起きたインフルエンザの小流行(読みもの)
※本ページは地域の公表資料をもとに更新します。個別の診療判断は症状・背景で異なります。受診可否に迷う場合は当院まで。