パニック障害
パニック障害は、突然理由もなく激しい動悸、息苦しさ、めまい、吐き気、胸の痛みや圧迫感、しびれなどの強い身体症状に襲われる「パニック発作」を繰り返す病気です。発作時には「このまま死んでしまうのでは」という強い不安や恐怖に包まれます。発作が繰り返されるうちに「また発作が起こるのでは」という予期不安が生じ、発作が起きた場所(電車や人混みなど)を避ける「広場恐怖」につながることもあります。これにより日常生活に著しい支障が出ることがあります。
原因は、脳内の神経伝達物質(セロトニンやノルアドレナリンなど)のバランスの乱れが関係するとされており、遺伝や性格傾向(几帳面・まじめ)、強いストレスや生活環境の変化などが発症のきっかけになることがあります。治療には抗うつ薬(SSRIなど)や抗不安薬が用いられます。
身体症状が強いため心臓や呼吸器疾患と間違われることもありますが、検査で異常がない場合は早めに受診することが回復の第一歩になります。
カテゴリ:神経・精神(/disease/neurology/)