認知症
認知症は、記憶力、思考力、判断力などの認知機能が低下し、日常生活に支障をきたす疾患の総称です。
最も多いのがアルツハイマー型認知症で、脳内にアミロイドβやタウといった異常タンパクが蓄積することが原因と考えられています。その他に、脳梗塞・脳出血などによる血管性認知症や、幻視や動作障害を伴うレビー小体型認知症などもあります。
初期症状としては、物忘れ、日時や場所の混乱、判断力の低下などがあり、進行により介護が必要になることもあります。高齢者に多い一方で、若年性認知症も存在し、働き世代の支援も課題となっています。
診断には、問診や神経心理検査、脳MRI、血液検査などが用いられます。根本的な治療法はまだ確立されていませんが、近年ではレカネマブなどアミロイドβに作用する新薬も登場し、病気の進行を遅らせる可能性が注目されています。
また、生活習慣病の予防や社会的つながりの維持、適度な運動・知的活動の継続が、発症予防・進行抑制に役立つとされています。
カテゴリ:神経・精神(/disease/neurology/)