慢性膵炎とは

慢性膵炎

慢性膵炎は、膵臓に慢性的な炎症が続くことによって、膵臓の構造や機能が徐々に破壊されていく病気です。主な原因は長年のアルコール摂取で、繰り返す上腹部痛や、脂肪の多い食事後の消化不良、体重減少、糖尿病の発症などが見られます。

膵臓の酵素が不足すると脂肪の吸収が悪くなり、脂肪便やビタミン欠乏も起こることがあります。最近、自己免疫性膵炎や遺伝性膵炎の存在が明らかになり、病因によって治療法が異なることが注目されています。

慢性膵炎は進行すると膵がんのリスクも高まるため、定期的な画像検査や血糖・栄養状態の評価が欠かせません。治療は禁酒・禁煙の徹底、膵酵素補充、糖尿病管理などが中心で、患者ごとに長期的な生活管理が必要とされます。

カテゴリ:肝・胆・膵(/disease/hepatobiliary/)

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