胆石症
胆石症は、胆のうや胆管に結石ができる病気で、脂肪の多い食事、肥満、女性ホルモンの影響などが発症に関与しています。多くは無症状ですが、石が胆管に詰まると右上腹部の激しい痛み(疝痛発作)、発熱、黄疸などを引き起こし、胆のう炎や胆管炎に進展することもあります。胆のう炎は細菌感染を伴いやすく、発見が遅れると重症化するリスクがあるため注意が必要です。
治療は症状の程度や再発リスクに応じて行われ、胆のう摘出術(腹腔鏡手術)が選ばれることが一般的です。高齢者では無症候性の胆石が偶然見つかるケースも多く、経過観察で十分なこともあります。最近では画像診断の精度向上により、急性胆管炎の早期診断と適切なドレナージや抗菌薬選択がより重要視されるようになっています。
カテゴリ:肝・胆・膵(/disease/hepatobiliary/)