アルコール性肝障害とは

アルコール性肝障害(ALD)

アルコール性肝障害(ALD)は、長期間にわたる過剰な飲酒によって引き起こされる肝障害の総称で、アルコール性脂肪肝からアルコール性肝炎、さらにはアルコール性肝硬変まで進行することがあります。NASHとの鑑別や併存の問題も注目されており、生活習慣病との関連も無視できません。

初期の脂肪肝は無症状のことが多く、定期健診で肝機能異常を指摘されて発見されますが、放置すると進行性の炎症や線維化をきたし、やがて重篤な肝不全や肝がんに至ります。

診断では、ASTの上昇がALTよりも優位であり、MCV(赤血球の平均容積)が増大することも特徴的です。

治療の基本は禁酒であり、心理的支援や依存症治療との連携も、再発予防には不可欠です。

カテゴリ:肝・胆・膵(/disease/hepatobiliary/)

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