骨粗しょう症
骨粗しょう症は、骨の密度や強度が低下し、軽い衝撃でも骨折しやすくなる病気です。
特に女性は閉経後のホルモン変化でリスクが高まり、高齢者では転倒による大腿骨近位部や脊椎の圧迫骨折が重大な問題となります。
骨折を契機に寝たきりになることもあり、予防が極めて重要です。
診断には骨密度検査(DEXA法)や血液・尿検査での骨代謝マーカーの測定が用いられます。
治療は、ビスホスホネート製剤、副甲状腺ホルモン製剤(テリパラチド)、抗RANKL抗体(デノスマブ)などがあり、患者の状態に合わせた選択が必要です。
また、カルシウムやビタミンDの補充、バランスの取れた食事、日光浴、転倒予防のための運動療法も重要です。
最近では、骨質(骨の構造的健全性)に注目が集まり、骨密度だけでなく、骨の微細構造の評価や、骨折リスクを定量化する「FRAX」ツールの活用も進んでいます。
カテゴリ:骨・関節(/disease/orthopedic/)