心房細動
心房細動は、心房(心臓の上部の部屋)が無秩序に震えることで脈が不規則になる不整脈の一種です。動悸や息切れ、疲れやすさなどの症状のほか、血流が滞ってできた血栓が脳に飛ぶことで脳梗塞のリスクが高まる点が大きな問題です。
診断には心電図やホルター心電図(24時間記録)などが用いられ、発作性・持続性・永続性といった分類があります。治療は心拍数やリズムのコントロール、そして抗凝固療法(血栓予防)が中心となります。抗凝固薬にはワルファリンや新しい経口抗凝固薬(NOAC)があり、個々のリスクに応じて選択されます。
また、薬でのコントロールが難しい場合には、心房細動の電気的除去(電気的除細動)やカテーテルアブレーション(異常な電気信号を遮断)といった手技も行われます。
カテゴリ:循環器(/disease/cardiovascular/)