咳喘息
咳喘息は、痰を伴わない乾いた咳(空咳)が長く続く病気で、特に夜間や早朝に咳が出やすいのが特徴です。風邪をひいた後に始まることが多く、他の症状がなくても「咳だけが何週間も続く」という場合に疑われます。
この病気は、気道が敏感になっている状態(気道過敏性)で起こり、気管支喘息の前段階とも考えられています。約3〜4割の方が、数年のうちに本格的な喘息へ移行するとも言われています。
診断は、胸部レントゲンなどで肺炎や結核など他の病気を除外したうえで、問診や治療の反応を見ながら行われます。治療には、吸入ステロイド薬を中心とした気道の炎症を抑える薬や、気管支を広げる薬が使われます。
早めの治療により、喘息への進行を防ぐことができるとされ、風邪のあとに咳だけが長引く場合は早めに医療機関を受診することが大切です。
カテゴリ:呼吸器(/disease/respiratory/)