糖尿病
糖尿病は、インスリンの作用不足により血糖値が慢性的に高くなる病気で、1型・2型・妊娠糖尿病・その他の二次性糖尿病に分類されます。特に2型糖尿病は、日本人に多く見られるタイプで、生活習慣や遺伝が影響して発症します。代表的な症状には、のどの渇き、多尿、疲れやすさ、体重減少などがありますが、初期には無症状のことも多く、健診などで偶然発見されるケースも少なくありません。
診断は、空腹時血糖、HbA1c、75g経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)などを組み合わせて行います。治療は、食事療法・運動療法が基本で、必要に応じて内服薬やインスリンなどを併用します。最近は、SGLT2阻害薬やGLP-1受容体作動薬といった新しい薬剤が注目され、心血管イベントや腎機能低下のリスクを抑える可能性が報告されています。
糖尿病は長期的に管理しなければ、網膜症、腎症、神経障害などの「三大合併症」のほか、脳卒中や心筋梗塞などの血管障害リスクも高まるため、早期発見と継続的なケアが重要です。
カテゴリ:糖尿病・代謝(/disease/metabolism/)