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メタボリックシンドロームは,高血圧、高脂血症、糖尿病などが合併した状態で,食べすぎや運動不足により内臓脂肪が蓄積することが原因で起こります。この状態は,心筋梗塞など心血管の病気の危険性が高く,脳血管の病気や腎臓障害を引き起こす可能性もあります。
【日本のメタボリックシンドローム診断基準】
ウエスト径増大で表される内臓脂肪蓄積を必須として,さらに高血圧,高血糖,高脂血症の3項目のうち2つ以上を伴うものとしています。
① 内臓脂肪蓄積-臍部ウエスト周囲径:男性 85cm以上,女性 90cm以上。
*上記に加え,②-④ のうち2項目以上を満たすもの。
② 空腹時の血糖が 110mg/dl以上。
③ 中性脂肪が 150mg/dl以上,または HDL-(善玉)コレステロールが 40mg/dl未満。
④ 最高血圧が 130mmHg以上,または 最低血圧が 85mmHg以上。
≪ウエストの測り方≫
足を25~30cm開いて立ち,体重が左右の足に均等にかかるようにします。息を軽く吐き,臍の位置で測定します。
いかがでしょう。あなたは大丈夫ですか?
2006.12 馬場内科
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食べ過ぎや運動不足などが原因で摂取エネルギーが消費エネルギーを上回り,必要以上に体脂肪を蓄積した状態を「肥満」といいます。そのうち,下腹部,腰のまわり,太もも,おしりのまわりの皮下に脂肪が蓄積するタイプを「皮下脂肪型肥満」,内臓のまわりに脂肪が蓄積するタイプを「内臓脂肪型肥満」とよびます。体形からそれぞれ「洋なし型肥満」と「リンゴ型肥満」ともよばれています。メタボリックシンドロームに関係する肥満は主に後者の「内臓脂肪型肥満(リンゴ型肥満)」です。
内臓脂肪は余ったエネルギーを備蓄する場所として必要なものですが,内臓脂肪が多すぎると,そこから遊離脂肪酸やグリセロール(体内の脂質の一種)が放出されて,高脂血症や高血糖になります。また内臓脂肪が蓄積すると,脂肪細胞より分泌される悪玉物質が増加しするとともに,善玉物質(アディポネクチン)が低下し,その結果,インスリン(血糖を下げるホルモン)に対する体の反応が低下したり,血糖や血圧のコントロールを悪化させて,動脈硬化性疾患を引き起こしたりします。
メタボリックシンドロームは,病名が確定しない予備軍の状態から動脈硬化によるさまざまな症状を引き起こし,高脂血症,高血圧,糖尿病など複数の危険因子が互いに絡み合う状態で病状が進行していく厄介な病態です。
以上のような理由から,メタボリックシンドロームを予防するには,内臓脂肪型肥満をひきおこす生活習慣を避けることが基本となります。
① 運動不足
② 過食と脂肪摂取過多(摂取カロリーの過剰)
③ 蔗糖・果糖の過剰摂取
④ アルコールの摂取
⑤ 塩分の過剰摂取
⑥ 食物繊維の摂取不足
⑦ 好ましくない食習慣(朝食の欠食・間食・早食い・夜食・ストレス食い)
⑧ 喫煙
2007.1 馬場内科
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前述しましたように,メタボリックシンドロームの原因は内臓脂肪の過剰な蓄積ですから,その基本的な予防法と治療法は,食事に気をつけ適度な運動を行うことにより,余分な内臓脂肪を取り除くことです。では適度な運動とは,具体的にどのような運動指すのでしょうか?
2006年7月厚生労働省より,生活習慣病予防のための安全で有効な運動を広く国民に普及させるためのガイドラインが発表されました。
健康づくりのための運動指針 2006 (PDF:1,216KB) 厚生労働省
このガイドラインによると,健康づくりのための身体活動量として,
週23エクササイズ(MET・時)の活発な身体活動(運動・生活活動)を行うこと,そのうち4エクササイズは活発な運動を行うこと
が目標となっています。
METS(メッツ)とは,運動強度(身体活動の強さ)の単位で,座ってじっとしている状態を1METSとして,運動時にこの何倍に相当するかで運動強度を表わします。例えばゆっくりとした歩行であれば,その運動強度は3METSに相当します。
1METS=座ってじっとしているときの身体活動の強さ
METSは運動強度を示す単位ですので,運動をどのくらい行ったかは,
運動量(METS・時)=運動強度(METS)×運動時間(時間)
で評価する必要があります。この運動量(METS・時)の単位を今回新しくエクササイズと呼ぶことにしました。仮に30分間の歩行を行った場合は,3METS×0.5(時間)となり,1.5エクササイズの運動を行ったことになります。
運動量(エクササイズ)=運動強度(METS)×運動時間(時間)
なお,運動エネルギー消費量 (kcal)は以下の式で求めることができます。
運動エネルギー消費量 (kcal)=1.05×体重(kg)×エクササイズ
2007.2 馬場内科
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